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ヘアデザインのコンクールに向けての意識の差って、そのままサロワークにも影響していると思う

7月に行われた、SPC Japan 全国理美容選手権 三重大会では、優勝、準優勝、入賞と、まずまずの成績を残せたわけですが、ぼくの中では所詮三重大会。より強者達が集まる東海大会こそ本当に結果を残したい大会だし、東海大会で結果を出したら本気で褒めてあげたい。それくらい、東海大会の位置付けは大きい。三重大会で結果を出したスタッフを東海大会に向けてどれ位レベルアップさせられるか?今の課題でもあります。 2015年8月28日 東海大会に向けてのトレーニング開始!    各スタッフがそれぞれ作品を持ち寄りディスカッションする作品展示。ディスカッションって言っても僕が問いかけアドバイスするだけですが、かなり重要と考えてます。 作品を見て、デザインしたスタッフに質問。 「この作品のテーマは?」「デザインのポイントは?」「何を魅せたいの?」「作りたいとデザインはある?もしくは、真似してるデザインは?」 こんな質問に対して少しでも答えられるスタッフは、何か自分の意思があってデザインしているケースがある。たとえ表現方法が間違っていたとしても、自分なりのデザインのゴールがあるから成長しやすい。 逆に、何も答えられない。ただやってみたかっただけ。このカラーを試してみたかった。無言。こういったスタッフには制作してきた作品に対してもアドバイスのしようがない。 何故って? 制作してきたスタッフですらワケもわからず作っているヘアデザイン。本人のデザインの意思もないヘアデザイン。どうしたいのか?が自分の中になければアドバイスのしようがないってことです。 そして、もうひと例。 質問に対して答えられるけれど、声が小さすぎて聞こえない。自信がなさそうに聞こえる。こういうタイプのスタッフは自我が強く周りのアドバイスを聞き入れにくいタイプの気がします。自我が強いのか?変化することに対して臆病なのか?何もなく結果が出ていれば自信満々になるのですが、結果が出ない、もしくは、自分の出した提案に対して、質問や否定的な案が出ると小さくなってしまうやように感じます。 デザイン以前にこれらの要素がつよく出てしまうと、デザイントレーニング以前の問題になってしまうケースもあり得る。 トレーニングの目的は、東海大会で優勝すること。出場スタッフが表現したいデザインを客観的にアドバイスし、少しでも近づけてあげるのが僕の仕事。今日のトレーニングでは、まだデザイン以前の要素が、東海大会で優勝するっていう目標な対して邪魔してるなって反省がでました。デザイン以前に、やりたいことを明確にさせること! サロワークとどういう関係があるかって? お客様になってみるとわかるけど、今日ののスタイルどうされますか?って美容師に聞かれても何て言っていいかわからないもの。結局、素人的な言葉でしか伝えられず、うまくコミュニケーションが取れない。カットの途中でもう少し短く切りたいとか、ここをもう少し変えたらどうなりますか?など、プラン変更や途中での質問など普通にあります。 そんな時の美容師の対応は柔軟におこなわれているだろうか? ここでのポイントは、

  1. お客様の希望をしっかりと聴いているか
  2. 気分をくみとれているか
  3. 希望を聴き、ビジュアルを使いイメージの共有(ゴールは共有されてるか)はされているか
  4. お客様が発している言葉と、イメージしているデザインの矛盾点に気がついているか

特に、1と4は大事かな。 実はコンクールって自分のやりたいようにやれて、それを評価する審査員がいるってシンプルな形。だから、やりたいことが明確で、そのデザインが新しく素敵でクオリティが高ければ審査員に評価してもらえるって仕組み。 しかし、サロンワークはお客様とスタイリストで共に同じようゴールを目指す必要がある。スタイリストの自己満足では到底お客様を満足させることは難しい。 じゃ、コンクールでやりたいスタイルが見えていないスタイリストや、新しいデザインにチャレンジしていく姿勢のないスタイリストに、お客様を満足させられるのか? 答えは、低いと思います。 自分のゴールが見えない人に、他人とゴールを共有するのは難易度が高い。 新しいデザインに挑戦し続けることを拒むスタイリストに、新しい提案をし続けることは可能性として低い。 しかし、コンクールで優勝するスタイリストがお客様を満足させられるかって聞かれたら 自己満足に陥らず、お客様とゴールを共有する姿勢のあるスタイリストなら可能だと思う って答えます。 コンクールのトレーナーをする身として色々と学ばせていただいてます。

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