かれこれ23年ほど美容師を続けている。
若い時は『特別な存在になりたい』
そう強く石切している時があった。
有名になりたい。カッコいいスタイルを作りたい。カリスマ性。
まぁ、色んな特別感をイメージしながらやっていた気にする。
ただ、特別になった実感なんていうものを一度も感じずに過ごしてきている。
ただ、20代前半から強く意識して継続し続けていることがある。
素材美を大切にし、美容に関する提案に嘘は言わない
これだけは続けてきている。
素材美を大切にしようと心に決めたのは少し不純というか、単純に僕自身のスタイリング能力が低かったし、ブローも下手くそだった。
だからこそ、スタイリングが楽ななる健康的な髪質が必要だったんですね。美容師なのに、下手くそが故に素人目線。
当時は第一次カラーブーム(ガングロ、コギャル)ダメージ毛が全盛期。外国人風のヘアスタイルも流行してたから、トリートメントなんてNG。軽い質感を求めてた。
先輩や同期の奴らもスタイリングやブローが上手い奴らが沢山いた。
そんな中、スタイリングやブローが下手くそで苦手な僕はヘアケアやトリートメント、ダメージレスなカラーリングの勉強に走り、時代に反するような美容師を目指してた。というか、自分の為でもあった。
結果的に、その苦手からスタートした取り組みがいま現在も継続している。
高齢化社会の訪れ。
今では積み上げてきた、『扱いやすい髪質作り』
素材美を追求してきた。
そして、ダメージしづらい施術。
お客様ご自身が継続しやすいヘアケア提案。ヘアケアやスタイリングのアドバイス。
当たり前を当たり前に!継続してきた。
近年はお客様からとても喜んでいただいている。
『こんなにしっかりと説明してくれる美容師さんは初めて。』
嬉しいお言葉です。
自分の苦手を克服する為に始めたヘアケアが、今ではお客様から喜んでいただいている。
自分自身では、まだまだ。と思ってるが、1人でも喜んでくれるお客様がいるという事はとても嬉しい。
当たり前を継続すると特別になる。
この言葉は、他者評価であり、自分自身は道半。
頑張ろう。