ドミニクドゥーセの店に行くのは、10年ぶりくらいやろか?
地元鈴鹿市では、僕が小学生の頃から有名なパン屋さん。
実は高校生の頃に、ドミニクドゥーセの工場でアルバイトをしていた経験もある。だからなんとなく馴染みがある。
最近、本屋さんで購入した書籍。
ドミニクドゥーセ リスタート。
日本に来日するきっかけになった内容から、日本での波乱万丈な内容まで、もちろん僕がバイトしていた頃の話まで、簡単ですわかりやすく、読みやすい。
最近は鈴鹿市にも外国人の方が多く住んでいますが、当時の鈴鹿市に外国人はとても少なく、ましてやフランス人なんて本当に不思議というか存在自体がオシャレだった。
しこも、まだ外国人が身近にいない時代に日本でのビジネスをスタートさせ、色んな苦労があったのは言うまでないですが、異国の地でのチャレンジとはこれほどまでに大変なんだと垣間見ることができ、刺激を得られる一冊。
この本を読んだからかもしれないけど、いやこの本を読んだから、ドミニクドゥーセのパンがもう一度食べたくなった。
久しぶりに食べたけど、美味しい。サクサク感と柔らかい生地。
うまく表現は出来ませんが、こだわりぬいた味とでも表現したらいいのか?
改めてドミニクドゥーセは職人なんだなと感じさせられました。
バイトしてるころもパン工場でお会いする機会がありましたが、パンやケーキ、フランス料理の事を熱く語っていたのは記憶にあり、日本にフランスの味や技術を伝えたいのだなと思い返しました。
ドミニクのパンは、日本人向けのパンっていうより、とても上質な料理を食べている感覚に近い。わずが数百円で味わえるんけやから、身近にある本物を味わうべき。
お金儲けも大事やけど、ドミニクさんも書籍の中で触れていたように、自分の利益より会社を残したい。ブランド化したい。本場の味を伝えたい。
とてつもない危機にさらされながらも、フランスへ逃げ帰らず、鈴鹿で頑張っている。そんな存在が近くにいるだけで、少し勇気が湧きます。
だからパンを買いに行ったのかもしれない。
パンを買い、お店を出ようとした時に若い職人さん(フランス人?)が運んでいた食材が入ったトレーを倒してしまい、入り口が食材まみれ。しかし、笑顔でフォローするドミニクさんがいた。書籍の中でも書いてあった、「彼らが働いてくれるから会社が運営できている」といった表現を具体化する光景でした。社員の失敗をフォローしてたのでしょうか?
しかし、昔感じたドミニクさんとは違ったドミニクさんがいたことはとても好印象。
また行こうかと思います。
パンを買うためではなく、何かを感じに行きます。